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長崎県忠霊塔の維持管理ボランティア活動の現地説明会(長崎県戦没者慰霊奉賛会実施)に伺いました。

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私が、帰郷して暫くしたころ、長崎県忠霊塔に参拝したとき、荒れ果てていました。 私は、すぐに「長崎県戦没者慰霊奉賛会」にお電話し、実際にお会いし、現在の維持管理の状況を伺いました。 そこで、私は、これは大村市民の問題でもあると自覚し、私が主催する団体で「何かできることはないか」ということでお話をしていました。 長崎県戦没者慰霊奉賛会さんからは、前向きな姿勢を伺いました。 その後、私は、長崎県忠霊塔に関する情報を本格的に調査し始めました。 そして、まずできることとして、ひとまず私は、これまで、地域の英霊に敬意を込めて、長崎県忠魂碑の清掃活動を始めることにし、これを続けてきました。 誰かに頼まれたわけではなく、ただ「想い」を込めて、静かに、黙々と実施していました。 そしてこのたび、長崎県戦没者慰霊奉賛会より、正式に維持管理ボランティア活動に関する公募が行われ、この現地説明会に、公益研の代表として、参加させていただきました。 大村市内・大村市内ボランティア団体に対する公募ではありましたが、残念なことに私どもの団体のみの参加でした。 現地では、忠霊塔の設置の経緯や、現在の維持体制、今後の課題などについて、丁寧にご説明をいただきました。日々の清掃活動で感じていた「もっとできることはないか」という想いに、ひとつの方向性をいただいた気がします。 また、説明会では、地域の方々や関係団体が連携して碑を守っていく重要性や、草木の管理や忠霊塔の点検といった具体的な活動内容にも触れられ、「一人の行動」から「共に守る活動」への広がりを感じました。 私にとって、忠霊塔の清掃は、英霊への想いを形にする時間であり、平和を考える小さな実践でもあります。これからも、その想いを忘れず、地域の皆さんとともに、大切な記憶の場所を支えていきたいと思います。

大村市ボランティアセンターあいわーく主催のボランティア交流会に参加。他、論考【大村市スケートボード禁止条例案に関する公益的・社会文化的考察― 公共空間における文化的表現活動と地方都市の若者の権利の視座から】を公表しました。

本日は、大村市ボランティアセンター「あいわーく」が主催するボランティア交流会に参加しました。 地域で活動されている様々な団体や個人の方々と交流し、それぞれの取り組みや課題、思いを共有できた貴重な時間となりました。 ボランティアの現場には、年齢や立場を超えた“つながり”があり、地域の力強さを改めて感じることができました。 また同日、論考【大村市スケートボード禁止条例案に関する公益的・社会文化的考察―公共空間における文化的表現活動と地方都市の若者の権利の視座から】を公表しました。 本論考では、スケートボードが若者にとっての表現手段としてどう捉えるべきか、地方都市における公共空間と文化の共存の可能性についての分析を行いました。 地域に根ざした活動と、公益的視点からの提言の両面を今後も大切にしながら、引き続き取り組んでまいります。

大村市の「ボランティア福祉宣言都市」から学ぶ

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令和の今、私たちの地域社会に直面しているさまざまな課題。 その根底には「支え合い」の価値が試されている時代の空気を感じます。 そんな中、ふと、大村市からの手紙の封筒が目にとまりました。 あらためて目にしたのが、大村市が平成4年(1992年)に掲げた以下の宣言です。 ▷大村市「ボランティア福祉都市宣言」 (平成4年6月5日 宣言) 我が国は、急速に進む高齢化と共に社会が大きく変化するなかで、福祉に対する期待がますます高まっている。 このようなときにあたり、市民一人ひとりが福祉の担い手として地域活動に積極的に参加し、高齢者や障害者などに、温かいふれあいの心で接し、明るく住みよい環境づくりを推進しなければならない。 市制施行50周年にあたり、市民の理解と協力のもと新たな福祉のまちづくりを進めるため、ここに大村市を『ボランティア福祉都市』とすることを宣言する。 この宣言には、単なる行政スローガンではない、“まちづくりの本質”が込められていると私は感じます。 高齢者福祉や障がい者支援が、行政や専門職に任せきりではなく、 「市民一人ひとりが福祉の担い手となる」という、住民主体の思想が、すでにこの時代に明文化されていたのです。 社会構造の変化は、当時からさらに加速し、超高齢社会・孤立化・地域の担い手不足という課題が現実味を帯びています。 だからこそ今こそ、「ふれあいの心」と「積極的参加」が求められています。 福祉は、制度や施設の充実だけでは完結しません。 地域に生きる人たちが、互いを思い、支え合う意識を持つことこそが、真の福祉都市につながるのではないでしょうか。 私自身、地域での清掃活動や、防災・見守りパトロール、社会教育の現場に携わる中で、「市民がまちの力になれる」場面をたくさん見てきました。 ・声かけひとつで誰かの孤独が和らぐこと ・道ばたのごみを拾うことが、防犯や防災の視点に繋がること ・誰かのために動くことで、自分も“生きている”と感じられること そうした経験が、まさに「ボランティア福祉都市」の理念に重なっていると感じています。 この宣言がなされた1992年から、もうすぐ33年が経とうとしています。 しかしその内容は、色あせるどころか今こそ問い直すべき原点ではないでしょうか。 これからの大村市に必要なのは、市民一人ひとりが宣言の精神を「自分ごと」として捉えること。 そして...