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【進捗情報】大村市三浦地区溝陸地域の冠水被害に対する対応を長崎県に要望し、県(県央振興局)による現地視察が決まり、その後意見交換します。

令和7年7月14日、溝陸地区で発生した冠水被害について 長崎県大村市・溝陸地区において、大潮の影響による冠水が発生しました。 関連記事 https://aoijin3.blogspot.com/2025/07/blog-post_14.html https://aoijin3.blogspot.com/2025/07/blog-post_25.html 私は、長崎県防災推進員として、現地を巡回し、道路の冠水状況を確認。 市民の皆さまの声を直接伺い、大村市と意見交換・質問提出をおこない、大村市所管領域における現状を伺いました。 その後、直ちに、長崎県に対して正式な要望を行いました。 私は、地域の実態を現場で受けとめ、そこから分析し、行政による迅速な見直しの手助けにつなげていくことが、防災推進員として、また、政治活動を担う者としての責務だと考えています。 制度や対応が届いていない“すき間”にこそ、現場で活動する私たちの意義があります。 同じ問題にみえても、様々な機関をまたぐ問題をつなげていくのが、私の任務です。 ▷長崎県県央振興局への要望と今後の予定 今回の冠水について、現下まで数十年にもわたり解決できていない現状を踏まえ、長崎県(長崎県県央振興局管理部)へ正式に、早期解決に向けた改善を、強く要望しました。 要望を受けて、県央振興局は、早急に現地視察を実施予定していただき、その後、私との意見交換も行われる予定です。 この地域の冠水は、単なる排水の問題にとどまらず、地形・地盤・インフラ管理といった広域的な視点での対応が必要です。 ▷今後の取り組み 今後も、地域住民の皆さまとの対話し、長崎県との連携による再発防止策の提言、現地調査に基づいた制度的・インフラ的見直しの提案を行ってまいります。 市民の命と暮らしを守るために、現場主義の行動を貫いてまいります。 活動の進捗については、引き続き本ブログでもご報告いたします。 皆さまの声が、次の防災力向上に繋がります。 どうかご意見・情報等ありましたらお寄せください。

大村市 溝陸地区の冠水について、大潮時等の異常冠水を受け、大村市と意見交換を行いました

令和7年7月14日、大村市溝陸地区において、降雨が確認されていないにもかかわらず、県道および市道にわたる広範囲の冠水被害が発生しました。 冠水時の記事はこちら 私は、長崎県防災推進員(または大村市政評議会の評議会長)として、 当日および後日に現地を巡回調査 いたしました。 調査の中で、多くの地域住民の皆様から、 「突然、道路が冠水して車が浸水しています」 「こうした浸水は、毎年のように繰り返されています」 「昔からです」 「事業が成り立ちません」 といった、切実な声を多数いただきました。 今回の冠水は、大潮による潮位の上昇が主要因と見られ、これは気象的な降雨とは異なる新たなリスク要因であり、市民生活やインフラに対して深刻な影響を及ぼすものです。 ▷大村市への質問状を提出しました この事態を受けて、私は早急に大村市にヒアリングをしました。そして大村市役所に対し、以下の内容を記した正式な質問状を提出し、原因分析および対策状況について照会を行いました。 ▷質問状タイトル 溝陸地区における大潮時の冠水被害および排水対策に関する照会 提出日:令和7年7月23日 提出者: 大村市政評議会 評議会長 大村市公共財研究会 名誉会長兼調査員 長崎県防災推進員 三重大学 科学的地域環境人材アナリスト 神 葵(じん あおい) ▷質問内容(一部抜粋) 7月14日の冠水要因の分析について  – 降雨がなかった中での冠水発生原因の検証状況  – 潮位・河川水位・逆流の有無と対応 排水系統と地形の関係  – 海抜・地盤沈下の影響、逆流防止設備の整備状況 過去の同様事例の有無と傾向分析  – 類似事例の記録と再発リスク評価 今後のハード・ソフト両面の対策について  – 排水ポンプやフラップゲート等の整備検討状況  – 危険区域指定や住民周知の方針 住民への説明責任と意見聴取機会の確保  – 行政による地域説明会や対話の場の設置予定 ▷今後の対応について この問題は、一自治体だけでは解決が難しい、県域など 広域的かつ構造的な課題 を含んでいます。 したがって、今後は 大村市との協議継続のほか、長崎県庁および関係機関への働きかけも進めてまいります。 科学的な観点と住民の声の両面から意見書の提出・情報提供・合同視察要望など...

第3回防災記録−道路の“くぼみ”を発見!大村市のLINE通報で即対応してみませんか

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巡回中の小さな違和感が、大きな気づきに 長崎県防災推進員として日々行っている地域巡回。 災害時の備えだけでなく、日常生活の中にある危険要素を見つけ、未然に防ぐことも重要な任務です。 今回の巡回では、住宅街の交差点付近で、アスファルトに 小さなくぼみ を見つけました。 一見、何でもないように見える凹みですが、防災の視点から見ると、これは放置してはならない“予兆”です。 ▷「くぼみ」は単なる凹みではない!見逃されがちな危険性とは? ・転倒事故の原因に くぼみに足を取られて転ぶ高齢者や子どもが後を絶ちません。 特に、夜間や雨の日は視認性が落ち、足元の変化に気づきにくくなります。 ・自転車や車椅子のタイヤがはまる 通学中の自転車がタイヤを取られたり、車椅子の利用者が動けなくなる事例も。 交通弱者にとって、数センチのくぼみでも命取りです。 ・雨天時の水たまり化 くぼみが雨水をため込むと、水たまりとなり、下に何があるか分からなくなります。 子どもがジャンプして入ってしまった先に、深い陥没や穴があったという事故例も全国で発生しています。 ・地盤沈下や陥没の“前兆”であることも アスファルトの下が空洞になっている場合、小さなくぼみは“陥没”の初期サインです。 重大事故を防ぐためには、 早期発見・早期対応 が欠かせません。 ▷大村市の公式LINEでかんたん通報 こうした「くぼみ」を見つけたとき、皆さんもすぐに市へ連絡できます。 大村市では、 公式LINE を使った道路損傷の通報システムを導入しており、私も今回それを使って通報を行いました。 大村市のライン内アイコン ▷ 通報の流れ 「大村市公式LINEアカウント」を友達追加 トーク画面から「道路等通報」を選択 撮影した写真、発見場所(GPS)、発見日時、状況説明を入力 送信するだけで、市の担当課に届きます! LINEでの通報は 24時間受付 。対応確認は平日開庁時間内ですが、緊急性の高い案件は迅速な対応が取られます。 電話でも通報できるので、状況に応じて使い分けましょう。 ▷ どんなことを通報するか 道路に次のような不具合・異常を見つけたら、大村市公式LINE(ライン)または電話で通報してください。(大村市) ・舗装の陥没、穴ぼこ ・側溝の蓋の破損、詰まり ...

多彩展の構想(おおむら多彩展)

〜障がいと芸術の交差点からはじまる、共生社会への挑戦〜 皆さま、こんにちは。 私は、2022年に長崎県大村市に帰郷後というもの、同市を拠点に、さまざまな公益活動に取り組んできました。 防災や防犯、文化財の保全、地域清掃、市民との対話、そして忠霊塔の慰霊を通じた平和教育など。どれも「人と人が支え合い、誇りを持って生きられるまち」をつくるための挑戦でした。 そして今、また新たな挑戦として 「多彩展(たさいてん)」という名の展示プロジェクトを、立ち上げることを決意しました。 この展示は、障がいを持つ方々によって創作されたアート作品を、展示・販売する取り組みです。 「障がいのある方」と一口に言っても、その背景や個性は千差万別です。 生きづらさを抱えながらも、自らの感性や感情を、色や形、線や空間として表現する方々がいます。 私はこれまで多くの方の表現と出会い、その豊かさに、何度も胸を打たれてきました。 だからこそ、彼らの作品に正面から光を当て、その表現を"芸術"として社会に紹介する場所が必要だと、強く感じたのです。 私たちが日常で使っている「言葉」や「論理」は、確かに便利な道具です。 しかし、感情や痛み、喜びや祈りのように、言葉にならない思いというものもあります。 多彩展に出品されるであろう作品の多くは、その「声なき声」に満ちています。 ある方は、繰り返す幾何学模様の中に、日々の秩序と安心を求めたのかもしれない。 またある方は、あふれんばかりの色彩で、今ここに生きている歓びを表現しているのかもしれない。 そして私たちは、それぞれの表現に「答え」を求めるのではなく、ただ感じ、共鳴し、心のなかで対話する そうした時間と空間を、この展示はつくり出します。 「支援」から「共創」へ。 福祉とは、決して「支える/支えられる」という一方通行の構図だけではないはずです。 私は、「支援」から「共創」という変換を求めています。 この多彩展は、障がい者の方々を“社会的弱者”としてではなく、“表現者”として迎える場です。 そしてその場に、鑑賞者、地域住民、行政、福祉関係者、学生、子どもたち…さまざまな人が集うことで、共生社会の具体的な形が見えてくると私は考えています。 また、展示を通じて作品を販売する機会を設けることで、障がいを持つ方々の「仕事」「収入」「誇り」につながる新しい可...

おおむら多彩展の委員(ボランティア)を募集中

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実行委員会の委員募集中 様々な障がいのある方の関係者からのご要望がありまして、公益研が主催して、障がい者の方の創作活動の作家さん、芸術家さんの作品の展示販売会:美術イベント(販売もします)を計画しております。 このイベントの主に当日運営にあたり、同実行委員会委員(現在、数名います)を若干名の補充につき、募集しております。 ※社会活動歴等の経歴としての活動になります。 ※基本的に当日の設営や運営をお手伝いしていただきます。他、事前会議に出席いただく場合があります また、このイベントに出展・販売していただける方、支援・後援(後援名義含む)していただける方も随時募集しております。 気になる方は、acppc.officia@gmail.com(公益研事務局宛)または、メッセージにてお問い合わせ下さい。 ※委員に確定した方は、期間中は同委員会のグループラインに入会して頂きます。 事業概要 名称:おおむら多彩展2025 主催:公益研    (おおむら多彩展実行委員会) 日時:令和7年10月10日(金)※日にちは確定 会場:大村市内(屋内予定) ※尚、詳細な内容は現在、打ち合わせ中ですので、決まり次第、御案内いたします。 https://www.instagram.com/aoi__jin?igsh=Nmg1NDhiYTh6ZmI2 #おおむら多彩展 #公益研 #おおむら多彩展実行委員会 #委員募集 #大村市 #芸術活動 #創作活動 #障がい福祉 #じんあおい #神葵

【ご紹介】猛暑から身を守る大村市の「クーリングシェルター(指定暑熱避難施設)」のご案内

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連日の危険な猛暑、皆さま体調は大丈夫でしょうか? 最近では、長崎医療センターをはじめ、市内各医療機関に多くの熱中症患者が運ばれているという報告もあり、非常に心配な状況です。😥 こうした中、大村市では市民の命と健康を守るため、「クーリングシェルター(指定暑熱避難施設)」を設けています。 どなたでも、猛暑日には無料で利用できますので、ぜひご活用ください! ▷❄️ クーリングシェルターとは? 「クーリングシェルター(指定暑熱避難施設)」は、 極端な高温から市民を守るために開放される公共施設 です。 気候変動適応法の改正により、新たに定義された制度で、 熱中症特別警戒アラート が発表された際には、誰でも自由に避難できます。 なお、大村市ではこのアラートが出ていない場合でも、 一時的な避暑や熱中症予防の休憩場所 として利用できます。 ▷開放期間 令和7年4月23日(水)~10月22日(水) (環境省が定める「熱中症特別警戒アラート」運用期間) ▷大村市のクーリングシェルター一覧(令和7年4月23日現在) ※開放時間はいずれも 8:30~17:15 (一部施設を除く) ※月〜金(祝日除く)開放の施設もありますので、ご確認ください。 施設名 所在地 受入人数 備考 大村市役所 本庁 玖島1丁目25 35人 本館1Fロビー 三浦出張所 日泊町791 5人 1Fロビー 鈴田出張所 大里町33-2 5人 1Fロビー 萱瀬出張所 田下町1577 10人 2Fロビー 竹松出張所 大川田町417-1 5人 閲覧室 福重出張所 皆同町512-2 10人 2Fロビー 松原出張所 松原本町296-4 5人 1Fロビー 市コミセン 幸町25-33 52人 毎日開放(土日祝は管理人対応) 中地区公民館 古賀島町133-31 20人 毎日開放 郡コミセン 富の原2-382-1 6人 毎日開放 ミライon図書館 東本町481 50人~ 火~日開放(※月曜休館) プラットおおむら 本町458-2 16人 8:30~22:00 毎日開放 プラザおおむら 本町326-1 10人 10:00~22:00(第2火曜休館...

認知症サポーター養成講座を受講しました

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このたび、大村市主催の「認知症サポーター養成講座」を受講いたしました。 地域の高齢化が進むなかで、認知症を正しく理解し、当事者の立場に寄り添った支援の在り方を学ぶことは、私にとって非常に重要な経験となりました。 特に、日頃から長崎県忠霊塔にて参拝者の皆さまを支援するなかで、高齢の方々が迷われたり、会話に戸惑われたりする場面に何度も立ち会ってきました。 そのたびに、「もっと適切な対応ができたのではないか」「知識があれば寄り添えたのではないか」と、自らの限界を感じていたのです。 この講座では、認知症の基礎知識から、声のかけ方、安心感を与えるコミュニケーションまで、実践に生かせる内容を多く学ぶことができました。 今後は、認知症にやさしいまちづくりを支える一人として、忠霊塔をはじめとした公共空間や地域活動の場で、学びを実践に結びつけていきたいと思います。 公益活動は、人と人との信頼から始まります。 その信頼を築くためにも、知識と理解を深め続ける姿勢を忘れずに歩んでまいります。

鈴田小学校横の通学路安全確保について

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〜子どもたちの「命の通学路」を守るために〜 私は長崎県防災推進員として、大村市内の地域を巡回しています。 その活動の中で、鈴田小学校南側の通学路において、見逃せない危険箇所を確認しました。 そこは、児童たちの登下校に日常的に利用されている歩道です。(鈴田運動広場を利用する方もよく往来します) ところが、その歩道のちょうど中央に電柱が設置されているため、児童たちは必ずそれを避けなければ通れません。これは構造的に非常に問題であり、事故や転倒のリスクが常に隣り合わせの状況です。 まず現場を実際に歩いてみると、電柱の存在によって歩道の半分以上が塞がれており、大人でも身体を横に向けないと通れないほどの狭さです。子どもたちが並んで歩くことはできず、1人ずつ順番に通らなければならない状況です。 特に危険だと感じたのは以下のような点です: ・電柱の根本には舗装のゆがみや段差があり、つまずく可能性がある ・電柱周辺に雑草が繁茂しており、足元の視認性がさらに悪化している ・登下校のピーク時には、後ろから来た児童が追い越そうとして、電柱の外側(車道側)にはみ出すケースがある ・雨の日や暗い夕方など、視界が悪い時ほどこの危険が増す 私自身、午後4時すぎに現場を確認した際、児童2名がリュックを大きく左右に振りながら電柱をよけて歩いており、その一人が一瞬車道に足を踏み出す場面がありました。ヒヤリとする瞬間でした。 通学路の安全は「当たり前」であってはならない このような状況が長年放置されてきた背景には、「昔からあるから」「事故は起きていないから」という“慣れ”があります。 しかし、防災や交通安全の観点からは、「大きな事故が起きていないから安全」ではないのです。 実際、地域の住民の方からは次のような声を伺いました: ・「あの道、昔から変わってない。けど、子どもの数が増えたから危なくなってきた」 ・「シニアカーで通るのは不可能。毎回、車道に降りるしかない」 ・「暗くなると電柱が全然見えない。ぶつかりそうになる」 このように、日々通る人にとっては危険の連続であり、「本来、安全であるべき道が、安全でなくなっている」という逆転現象が起きています。 行政・関係機関への対応と提案内容 本件については、現場写真・通行状況の記録を添え、市役所の道路管理課、および管轄...

第2回防災記録 長崎県防災推進員として

〜雨の音、夜の灯り、防災の目〜 1.はじめに 昼間だけでは見えないリスクは、雨の日、そして夜の街に潜んでいます。 私は、防災推進員として“日中以外の時間”にも巡回を行い、災害に備える「気づきの網」を広げています。 2.雨天巡回できづいたこと ・雨の日には側溝や排水口の機能が目に見えて分かる ・水たまりの発生箇所=道路の勾配不良、排水不良 ・長靴で巡回しながら、実際に雨の動きを観察 ・雨漏りしている空き家や工事現場の仮設物の傾きが明らかになる 事例:大村公園の側溝詰まりを発見、即時清掃完了 3.夜間巡回で気づいたところ ・街灯が点いていない道は、歩くだけで不安になる ・一部の避難路が夜間に暗すぎて、災害時の避難に適さないと判明 ・鳴らない防犯灯、看板照明の老朽化なども確認 4.市民の声 ・「夜道が暗いと怖い」 ・「雨の日にゴミが流れて詰まってるのをよく見る」 ・「誰かが巡回してくれてると安心する」 市民と話すなかで、“見えない不安”への気づきを共有することの大切さを実感。 5.おわりに 防災とは、“いつもと違う時”にこそ磨かれる視点があります。 雨の音に耳を澄まし、夜の灯りを頼りに歩くなかで、「昼では見えない危険」に出会います。 第2回白書では、こうした時間帯・気象条件の違いによる防災課題に目を向けました。 今後も、多様な視点でまちを見守り、1件1件、地道に拾い上げていきます。

第1回防災記録 長崎県防災推進員として

災害は、前ぶれなく、ある日突然やってきます。 だからこそ、日常のなかに潜む「小さな異変」に気づくことが、まちの防災の第一歩であると私は考えています。 私は長崎県防災推進員として、大村市内を中心に「防災巡回」を行っています。 主な活動内容は、以下のとおりです。 ・決められたエリアを徒歩または車両で巡回すること ・大村公園清掃や地域活動とあわせた日常的な巡回 ・危険度が高い不法投棄・道路や施設の異常などを発見した際には、速やかに行政・警察へ通報・相談 ・その場で対応可能なごみの回収や軽作業については即時対応 この活動は、机上の計画では見えない現場の“リアル”を体感する、極めて重要な時間です。 特別な装備や機械を使用しているわけではありません。強いて言えば、車が必要なくらいです。 ただ、地域を自らの足で歩き、目で見て、耳を澄ませ、そして時に住民の声に耳を傾ける――それだけです。 しかし、その「だけ」にこそ、大きな意味があります。 巡回中に実際に確認した事例 ・ 通学路の植木が倒れかかっており、通行の妨げとなっていた ・側溝が詰まり、大雨時に逆流・浸水のリスクが高まっていた箇所の確認 ・避難所として指定されている施設の案内板が老朽化し、視認が困難であった ・街灯の不点灯により、夜間の通行に不安を感じるエリアの存在 こうした“災害に結びつくかもしれない前兆”を未然に把握し、対応すること――それが防災巡回の役割であり、力です。 巡回を重ねるたびに強く感じるのは、防災とはインフラだけではなく、「人の暮らしそのもの」だということです。 洗濯物の様子、玄関先に咲く花、子どもたちの声。そうした生活の気配が、地域の元気さや課題を映し出しています。 ときには、巡回中に住民の方から「いつも見てくれてありがとうね」と声をかけていただくこともあります。 その一言が、次の一歩への力になります。 危険は、地図やマニュアルの中にだけあるわけではありません。 日常の道ばた、空き家の影、街角の灯りの中に、そっと潜んでいます。 だからこそ、誰かが“気にかける”ことが必要です。 私にとっての防災巡回は、「まちを見守るまなざし」であり、「命を想う時間」です。 これからも、地道に、しかし確かに、歩いてまいります。