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論考「不法投棄物除去行為の公益的意義と公私的意思決定の構造 ― 環境美化・環境保全を指向した市民主体行為の理論的考察」を公表しました。

この論考では、いわゆる“ゴミ拾い”や“不法投棄物の除去”といった市民の清掃活動を、単なるボランティアではなく、公衆衛生・防犯・動物福祉・景観整備・持続可能なまちづくりなどにつながる「多面的な公益行為」として捉え、法的・倫理的観点から理論的に整理しています。 特に注目したのは、日常的に行われる市民の自発的な“軽度型の除去行為”であり、これは行政の限界を補う、新しい公共のかたちとも言えます。 地域社会のなかで、自らの意思で環境保全に取り組む市民の姿勢が、まちの未来を形づくる。そんな視点から、これまで見過ごされがちだった行為の意義を掘り下げました。 第51回大村市民大清掃を事例に、官民協働のモデルや、今後の制度的・政策的な課題についても言及しています。

大村市の未来を創る「市民会議」への参画と論考公表のお知らせ

皆さま、こんにちは。 このたび、令和6年度に開催された「第6次大村市総合計画市民会議」(大村市のミライを考える市民会議)に市民メンバーとして参加し、その実践を踏まえた論考をまとめて発表いたしました。 ▷市民会議とは? 「大村市のミライを考える市民会議」は、市が2050年の将来像を描くために設置した制度外の市民参画の場です。 42名の市民が5つの班に分かれ、 子育てしたいまち 働きたいまち 自分らしく住み続けたいまち 人がつながるまち 訪れたいまち というテーマで半年間にわたり、未来を見据えた議論を重ねました。 私自身は「人がつながるまち大村」班のメンバーとして参画。地域コミュニティの希薄化、世代間交流の不足、AIの活用など、現代的かつ未来志向の課題と向き合い、具体的な政策提案にも挑戦しました。 例えば「中高生によるジュニア議会の創設」など、若い世代も政策形成に参画できる仕組みづくりを提案し、多様な意見が活発に交わされました。 ▷論考のポイント 今回発表した論考では、以下の点に焦点を当てています。 市民会議の高度な有用性  単なる意見募集の場ではなく、市民が主体的に政策を考え、提案書として正式に行政へ提出できること。  このプロセスが市民の自治意識を育み、政策の質向上に貢献している点。 議会との補完的関係の可能性  市民会議は議会制度の「外」にあり自由で柔軟な議論が可能。  今後は市議会や議員と情報共有を図り、議会での政策審議にも活かす仕組みづくりが望まれること。 参加者相互の新たな公共圏の形成  議論の過程自体が、市民同士の新しいつながりを生み出し、地域の公共性を高めていること。 今後の課題と展望  政策反映の透明性確保や多様な層の参加促進、議会との制度的連携強化など、持続可能な市民参画のための課題整理。 ▷なぜ、この論考を公表したのか? 地方自治体の政策形成は従来、行政や議会主導が中心でしたが、これからは市民の直接的な参加がますます重要になります。 私自身の参画経験を踏まえ、実践的かつ制度的にどのような意味があり、どう進化させていくべきかを明らかにしたかったためです。 また、議会と市民会議が互いに補完し合い、開かれたガバナンスを実現することが、地域の未来にとって不可欠と考えています。 ▷最後...

大村市ボランティアセンターあいわーく主催のボランティア交流会に参加。他、論考【大村市スケートボード禁止条例案に関する公益的・社会文化的考察― 公共空間における文化的表現活動と地方都市の若者の権利の視座から】を公表しました。

本日は、大村市ボランティアセンター「あいわーく」が主催するボランティア交流会に参加しました。 地域で活動されている様々な団体や個人の方々と交流し、それぞれの取り組みや課題、思いを共有できた貴重な時間となりました。 ボランティアの現場には、年齢や立場を超えた“つながり”があり、地域の力強さを改めて感じることができました。 また同日、論考【大村市スケートボード禁止条例案に関する公益的・社会文化的考察―公共空間における文化的表現活動と地方都市の若者の権利の視座から】を公表しました。 本論考では、スケートボードが若者にとっての表現手段としてどう捉えるべきか、地方都市における公共空間と文化の共存の可能性についての分析を行いました。 地域に根ざした活動と、公益的視点からの提言の両面を今後も大切にしながら、引き続き取り組んでまいります。