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第3回防災記録−道路の“くぼみ”を発見!大村市のLINE通報で即対応してみませんか

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巡回中の小さな違和感が、大きな気づきに 長崎県防災推進員として日々行っている地域巡回。 災害時の備えだけでなく、日常生活の中にある危険要素を見つけ、未然に防ぐことも重要な任務です。 今回の巡回では、住宅街の交差点付近で、アスファルトに 小さなくぼみ を見つけました。 一見、何でもないように見える凹みですが、防災の視点から見ると、これは放置してはならない“予兆”です。 ▷「くぼみ」は単なる凹みではない!見逃されがちな危険性とは? ・転倒事故の原因に くぼみに足を取られて転ぶ高齢者や子どもが後を絶ちません。 特に、夜間や雨の日は視認性が落ち、足元の変化に気づきにくくなります。 ・自転車や車椅子のタイヤがはまる 通学中の自転車がタイヤを取られたり、車椅子の利用者が動けなくなる事例も。 交通弱者にとって、数センチのくぼみでも命取りです。 ・雨天時の水たまり化 くぼみが雨水をため込むと、水たまりとなり、下に何があるか分からなくなります。 子どもがジャンプして入ってしまった先に、深い陥没や穴があったという事故例も全国で発生しています。 ・地盤沈下や陥没の“前兆”であることも アスファルトの下が空洞になっている場合、小さなくぼみは“陥没”の初期サインです。 重大事故を防ぐためには、 早期発見・早期対応 が欠かせません。 ▷大村市の公式LINEでかんたん通報 こうした「くぼみ」を見つけたとき、皆さんもすぐに市へ連絡できます。 大村市では、 公式LINE を使った道路損傷の通報システムを導入しており、私も今回それを使って通報を行いました。 大村市のライン内アイコン ▷ 通報の流れ 「大村市公式LINEアカウント」を友達追加 トーク画面から「道路等通報」を選択 撮影した写真、発見場所(GPS)、発見日時、状況説明を入力 送信するだけで、市の担当課に届きます! LINEでの通報は 24時間受付 。対応確認は平日開庁時間内ですが、緊急性の高い案件は迅速な対応が取られます。 電話でも通報できるので、状況に応じて使い分けましょう。 ▷ どんなことを通報するか 道路に次のような不具合・異常を見つけたら、大村市公式LINE(ライン)または電話で通報してください。(大村市) ・舗装の陥没、穴ぼこ ・側溝の蓋の破損、詰まり ...

鈴田小学校横の通学路安全確保について

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〜子どもたちの「命の通学路」を守るために〜 私は長崎県防災推進員として、大村市内の地域を巡回しています。 その活動の中で、鈴田小学校南側の通学路において、見逃せない危険箇所を確認しました。 そこは、児童たちの登下校に日常的に利用されている歩道です。(鈴田運動広場を利用する方もよく往来します) ところが、その歩道のちょうど中央に電柱が設置されているため、児童たちは必ずそれを避けなければ通れません。これは構造的に非常に問題であり、事故や転倒のリスクが常に隣り合わせの状況です。 まず現場を実際に歩いてみると、電柱の存在によって歩道の半分以上が塞がれており、大人でも身体を横に向けないと通れないほどの狭さです。子どもたちが並んで歩くことはできず、1人ずつ順番に通らなければならない状況です。 特に危険だと感じたのは以下のような点です: ・電柱の根本には舗装のゆがみや段差があり、つまずく可能性がある ・電柱周辺に雑草が繁茂しており、足元の視認性がさらに悪化している ・登下校のピーク時には、後ろから来た児童が追い越そうとして、電柱の外側(車道側)にはみ出すケースがある ・雨の日や暗い夕方など、視界が悪い時ほどこの危険が増す 私自身、午後4時すぎに現場を確認した際、児童2名がリュックを大きく左右に振りながら電柱をよけて歩いており、その一人が一瞬車道に足を踏み出す場面がありました。ヒヤリとする瞬間でした。 通学路の安全は「当たり前」であってはならない このような状況が長年放置されてきた背景には、「昔からあるから」「事故は起きていないから」という“慣れ”があります。 しかし、防災や交通安全の観点からは、「大きな事故が起きていないから安全」ではないのです。 実際、地域の住民の方からは次のような声を伺いました: ・「あの道、昔から変わってない。けど、子どもの数が増えたから危なくなってきた」 ・「シニアカーで通るのは不可能。毎回、車道に降りるしかない」 ・「暗くなると電柱が全然見えない。ぶつかりそうになる」 このように、日々通る人にとっては危険の連続であり、「本来、安全であるべき道が、安全でなくなっている」という逆転現象が起きています。 行政・関係機関への対応と提案内容 本件については、現場写真・通行状況の記録を添え、市役所の道路管理課、および管轄...

第2回防災記録 長崎県防災推進員として

〜雨の音、夜の灯り、防災の目〜 1.はじめに 昼間だけでは見えないリスクは、雨の日、そして夜の街に潜んでいます。 私は、防災推進員として“日中以外の時間”にも巡回を行い、災害に備える「気づきの網」を広げています。 2.雨天巡回できづいたこと ・雨の日には側溝や排水口の機能が目に見えて分かる ・水たまりの発生箇所=道路の勾配不良、排水不良 ・長靴で巡回しながら、実際に雨の動きを観察 ・雨漏りしている空き家や工事現場の仮設物の傾きが明らかになる 事例:大村公園の側溝詰まりを発見、即時清掃完了 3.夜間巡回で気づいたところ ・街灯が点いていない道は、歩くだけで不安になる ・一部の避難路が夜間に暗すぎて、災害時の避難に適さないと判明 ・鳴らない防犯灯、看板照明の老朽化なども確認 4.市民の声 ・「夜道が暗いと怖い」 ・「雨の日にゴミが流れて詰まってるのをよく見る」 ・「誰かが巡回してくれてると安心する」 市民と話すなかで、“見えない不安”への気づきを共有することの大切さを実感。 5.おわりに 防災とは、“いつもと違う時”にこそ磨かれる視点があります。 雨の音に耳を澄まし、夜の灯りを頼りに歩くなかで、「昼では見えない危険」に出会います。 第2回白書では、こうした時間帯・気象条件の違いによる防災課題に目を向けました。 今後も、多様な視点でまちを見守り、1件1件、地道に拾い上げていきます。

第1回防災記録 長崎県防災推進員として

災害は、前ぶれなく、ある日突然やってきます。 だからこそ、日常のなかに潜む「小さな異変」に気づくことが、まちの防災の第一歩であると私は考えています。 私は長崎県防災推進員として、大村市内を中心に「防災巡回」を行っています。 主な活動内容は、以下のとおりです。 ・決められたエリアを徒歩または車両で巡回すること ・大村公園清掃や地域活動とあわせた日常的な巡回 ・危険度が高い不法投棄・道路や施設の異常などを発見した際には、速やかに行政・警察へ通報・相談 ・その場で対応可能なごみの回収や軽作業については即時対応 この活動は、机上の計画では見えない現場の“リアル”を体感する、極めて重要な時間です。 特別な装備や機械を使用しているわけではありません。強いて言えば、車が必要なくらいです。 ただ、地域を自らの足で歩き、目で見て、耳を澄ませ、そして時に住民の声に耳を傾ける――それだけです。 しかし、その「だけ」にこそ、大きな意味があります。 巡回中に実際に確認した事例 ・ 通学路の植木が倒れかかっており、通行の妨げとなっていた ・側溝が詰まり、大雨時に逆流・浸水のリスクが高まっていた箇所の確認 ・避難所として指定されている施設の案内板が老朽化し、視認が困難であった ・街灯の不点灯により、夜間の通行に不安を感じるエリアの存在 こうした“災害に結びつくかもしれない前兆”を未然に把握し、対応すること――それが防災巡回の役割であり、力です。 巡回を重ねるたびに強く感じるのは、防災とはインフラだけではなく、「人の暮らしそのもの」だということです。 洗濯物の様子、玄関先に咲く花、子どもたちの声。そうした生活の気配が、地域の元気さや課題を映し出しています。 ときには、巡回中に住民の方から「いつも見てくれてありがとうね」と声をかけていただくこともあります。 その一言が、次の一歩への力になります。 危険は、地図やマニュアルの中にだけあるわけではありません。 日常の道ばた、空き家の影、街角の灯りの中に、そっと潜んでいます。 だからこそ、誰かが“気にかける”ことが必要です。 私にとっての防災巡回は、「まちを見守るまなざし」であり、「命を想う時間」です。 これからも、地道に、しかし確かに、歩いてまいります。