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鈴田地区において、現在、老朽化した橋の改修工事が行われており、これに関して地域住民の方々から、「意見を聞きたい」旨のお話があり、また、様々なご意見を伺うため、現地でお話を聞きました。

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鈴田地区において、現在、老朽化した橋の改修工事が行われており、これに関して地域住民の方々から、「意見を聞きたい」旨のお話があり、また、様々なご意見を伺うため、現地でお話を聞きました。 工事名:市道平ノ前丸尾線道路改良工事(A1橋台) ※写真「Googleマップ」 _地域住民の声 ・「この橋は元々狭くて、車の往来が大変だった」 ・「このあたりは、子どもたちが通学などで歩いてるからどうなるんだろう」 ・「また、鈴田川が氾濫するような事態のときは、どうなりますか」 ・「仮設道路は、どうなりますか」 といった具合のご意見でした。(話自体は以前から伺っておりました) まず、大前提として、関係機関にご確認下さい。とお伝えし、一意見として、私がこれまで関係機関や工事関係者にヒアリングしたお話などをお伝えしました。 また、地域で青パト(自主防犯活動)などを結成し、子どもたちの安全を守る手も有用ではないかとお伝えしました。 鈴田地区は、青パト活動が活発とはいえません。 この分野に関して、地域の方やNPOと連携し、私も何かできることがないか、模索してみたいと思います。 また、今日の話し合いの内容は、関係機関にお伝え致します。 「良い工事」だと思われますので、静観しましょう😊 #鈴田地区 #市政巡視  #現地視察 #広聴 #長崎県大村市 #大村市 #長崎県防災推進員  #防犯 #防災 #じんあおい #神葵

大村市 溝陸地区の冠水について、大潮時等の異常冠水を受け、大村市と意見交換を行いました

令和7年7月14日、大村市溝陸地区において、降雨が確認されていないにもかかわらず、県道および市道にわたる広範囲の冠水被害が発生しました。 冠水時の記事はこちら 私は、長崎県防災推進員(または大村市政評議会の評議会長)として、 当日および後日に現地を巡回調査 いたしました。 調査の中で、多くの地域住民の皆様から、 「突然、道路が冠水して車が浸水しています」 「こうした浸水は、毎年のように繰り返されています」 「昔からです」 「事業が成り立ちません」 といった、切実な声を多数いただきました。 今回の冠水は、大潮による潮位の上昇が主要因と見られ、これは気象的な降雨とは異なる新たなリスク要因であり、市民生活やインフラに対して深刻な影響を及ぼすものです。 ▷大村市への質問状を提出しました この事態を受けて、私は早急に大村市にヒアリングをしました。そして大村市役所に対し、以下の内容を記した正式な質問状を提出し、原因分析および対策状況について照会を行いました。 ▷質問状タイトル 溝陸地区における大潮時の冠水被害および排水対策に関する照会 提出日:令和7年7月23日 提出者: 大村市政評議会 評議会長 大村市公共財研究会 名誉会長兼調査員 長崎県防災推進員 三重大学 科学的地域環境人材アナリスト 神 葵(じん あおい) ▷質問内容(一部抜粋) 7月14日の冠水要因の分析について  – 降雨がなかった中での冠水発生原因の検証状況  – 潮位・河川水位・逆流の有無と対応 排水系統と地形の関係  – 海抜・地盤沈下の影響、逆流防止設備の整備状況 過去の同様事例の有無と傾向分析  – 類似事例の記録と再発リスク評価 今後のハード・ソフト両面の対策について  – 排水ポンプやフラップゲート等の整備検討状況  – 危険区域指定や住民周知の方針 住民への説明責任と意見聴取機会の確保  – 行政による地域説明会や対話の場の設置予定 ▷今後の対応について この問題は、一自治体だけでは解決が難しい、県域など 広域的かつ構造的な課題 を含んでいます。 したがって、今後は 大村市との協議継続のほか、長崎県庁および関係機関への働きかけも進めてまいります。 科学的な観点と住民の声の両面から意見書の提出・情報提供・合同視察要望など...

【ご紹介】長崎県防災ポータルという有用な防災ツール

今回は、日頃の防災啓発活動の中でも「これはぜひ皆さんに知っておいてほしい」と思った便利な情報をご紹介します。それがこちら 長崎県防災ポータル(スマホ版) URL:www.bousai.pref.nagasaki.jp “長崎県防災ポータルでは、災害発生時に避難情報、避難所開設情報など避難に関する情報を発信するほか、平常時にも気象警報・注意報や雨量レーダー情報、ハザードマップに関する情報等を発信いたします。 県民の皆様の防災情報収集のためにお役立てください。”(長崎県) このサイト、実はスマホからでも簡単に使える「防災地図」で、地震・津波・洪水・土砂災害などの危険区域が一目で分かるんです。 しかも避難所の場所も地図上に表示されているので、もしものときに備えておくには最適。 ▷具体的にできること ・長崎県の防災に関するお知らせをみれる。 ・自宅や職場周辺のリスクを確認できる。 ・洪水の可能性、土砂災害警戒区域など、色分けされたハザード情報が見られます。 ・避難所の場所を把握できる ・各地域の避難所がマップにピンで表示され、住所や施設名も確認できます。 ・スマホでいつでもアクセス可能 、URLをブックマークしておけば、災害時にも安心です。 ▷私が特に感じたこと 防災は、日頃の「気づき」と「準備」が何より大切です。 特に地域で活動していると、「自分の町の危険箇所を知らない人が多い」「避難所の場所を把握していない高齢者の方がいる」という声をよく聞きます。 この地図ツールを活用すれば、家族やご友人と一緒に「うちはどこに避難すべき?」と話し合うきっかけにもなります。 ▷地域防災と向き合う皆さんへ 防災は、特別な人だけがやることではありません。 日々の生活の中で、少しでも「自分ごと」として考えること。 それが未来の命を守る一歩になります。 私も、長崎県防災推進員として、そして一市民として、この便利な防災マップを活用しながら、地域の安全に貢献していきたいと思います。 スマホで見られる長崎県防災マップはこちら www.bousai.pref.nagasaki.jp ぜひご自宅周辺の災害リスクを確認してみてください。 お問い合わせ 長崎県 危機管理部 防災企画課 〒850-8570 長崎市尾上町3番1号 電話:095-824-3597 FAX:095-821-9202

熱中症対策が「義務」になりました。2025年6月1日改正労働安全衛生規則施行

2025年6月1日から、「熱中症対策」が法的に義務化されました。 これは改正労働安全衛生規則が施行されたことによるもので、すべての事業者(会社・団体など)に熱中症対策が求められるようになったのです。 ▷この改正の対象は? これは企業や事業所に限った話ではありません。 私たちNPOや地域活動団体など、非営利であっても“活動を行うすべての組織”が対象です。 とくに、屋外作業に関係する活動は、ほぼ該当すると考えておくべきでしょう。 屋外に限らず、「熱中症になり得る環境」が対象になる点にも注意が必要です。 ▷事業者に義務づけられた3つの柱 1.体制づくり 作業中に体調不良を感じた場合に、すぐ伝えられる仕組みを整えること。 2.マニュアル整備 熱中症の疑いが出た際に、何をどう対応するか決めた行動マニュアルを作成すること。 3.教育・周知 これらの対策を、関係者全員に教育・周知すること。 ▷具体的な対象環境 以下の条件に当てはまる場合は、特に注意が必要です: WBGT(暑さ指数)が28℃以上 気温が31℃以上 屋外や高温環境での作業が1時間以上 or 1日4時間を超える つまり、「夏の屋外作業」は、基本的にすべて該当すると考えておくのが賢明です。 ▷ 違反したらどうなる? 法令違反の場合、懲役または50万円以下の罰金が科される可能性もあります。 ルールとしての重みが加わった今こそ、対策を「やるかどうか」ではなく、「どうやってやるか」を考えるべき時です。 ▷防災推進員として伝えたいこと 日々、地域を巡回し清掃活動を行う中で、「命を守るには、根性論ではダメだ」と強く感じます。 これからの社会に必要なのは、気づき、声かけ、休憩、水分補給、見守り合いといった「優しさの仕組み」です。 法律が変わったからやるのではなく、人を大事にする社会だからこそ、当たり前にやるべきこと。 この制度改正をきっかけに、私たちの地域でも、当たり前の熱中症対策を共有・実践していきます。

夕立ちにご注意を

皆さま、こんにちは。 7月に入り、日中の暑さも増してきました。エアコンが必須の時期に入りました。 そして、同時におおよそ7月から9月にかけては、夕立ちの季節でもあります。 ここ長崎県でも、午後の空模様が怪しくなり、あっという間に雷と激しい雨に襲われるという日が増えました。 一見、自然の気まぐれに見える夕立ですが、実は、命を脅かす危険性を含む「危険な気象現象」でもあります。 ▷夕立ちって、どんな現象? 夕立ちは、夏の午後〜夕方にかけて発生しやすい短時間の強い雨や雷を伴う現象です。 特に、私が住む大村市のように、山と海に囲まれた地域では、地形や気温差の影響を顕著に受けやすく、積乱雲(いわゆる“入道雲”)が急速に発達しやすい環境のまちになっています。 ▷夕立ちがもたらす具体的な危険  ①落雷(感電・火災) ・公園や農地、登下校中の通学路で落雷が起きる可能性あり。 ・大村公園や忠霊塔など、開けた場所では特に注意。 ・木の下などに「避雷」目的で集まるのは危険。 ②突風・ダウンバースト ・夕立直前に発生する突風は、看板の落下や木の枝折れを引き起こします。 ・過去には、軽トラックが横転する事例も(県内の記録あり)。 ③道路の冠水・用水路の急増水 ・特に市内のアンダーパス(国道34号の交差部など)は冠水リスクが高く、車が立ち往生する事故も。 ・子どもたちがよく遊ぶ田園地帯の農業用水路は、鉄砲水のような急増水に。 ④自動車運転の視界不良と交通事故 ・一気に前が見えなくなるほどの降雨で、車間距離が詰まりやすく、市街地での追突事故が多発。 ・自転車やバイクの方もスリップの危険が高まります。 ▷防災推進員からのお願い ・30-30ルールを意識しよう 「雷鳴が聞こえて30秒以内に稲光が見えたら、30分は屋内待機」 …このルール、実は世界共通の命を守る目安です。 ・気象情報や雨雲レーダーアプリを活用 無料の天気アプリでも、「5分後に雨雲接近」と通知されます。 普段のボランティア活動などでも、私は定時で天候チェックをしています。 ・子どもと高齢者への声かけ 突然の雷や突風で、パニックになる方も。 「急な雨のときはどうする?」と普段から声かけや防災教育を。 ▷自然を恐れず、敬いながら 夕立ちは、まるで自然からの「一呼吸おいて」というサインのように思えることもあります。 ですが、現実には被害...

第3回防災記録−道路の“くぼみ”を発見!大村市のLINE通報で即対応してみませんか

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巡回中の小さな違和感が、大きな気づきに 長崎県防災推進員として日々行っている地域巡回。 災害時の備えだけでなく、日常生活の中にある危険要素を見つけ、未然に防ぐことも重要な任務です。 今回の巡回では、住宅街の交差点付近で、アスファルトに 小さなくぼみ を見つけました。 一見、何でもないように見える凹みですが、防災の視点から見ると、これは放置してはならない“予兆”です。 ▷「くぼみ」は単なる凹みではない!見逃されがちな危険性とは? ・転倒事故の原因に くぼみに足を取られて転ぶ高齢者や子どもが後を絶ちません。 特に、夜間や雨の日は視認性が落ち、足元の変化に気づきにくくなります。 ・自転車や車椅子のタイヤがはまる 通学中の自転車がタイヤを取られたり、車椅子の利用者が動けなくなる事例も。 交通弱者にとって、数センチのくぼみでも命取りです。 ・雨天時の水たまり化 くぼみが雨水をため込むと、水たまりとなり、下に何があるか分からなくなります。 子どもがジャンプして入ってしまった先に、深い陥没や穴があったという事故例も全国で発生しています。 ・地盤沈下や陥没の“前兆”であることも アスファルトの下が空洞になっている場合、小さなくぼみは“陥没”の初期サインです。 重大事故を防ぐためには、 早期発見・早期対応 が欠かせません。 ▷大村市の公式LINEでかんたん通報 こうした「くぼみ」を見つけたとき、皆さんもすぐに市へ連絡できます。 大村市では、 公式LINE を使った道路損傷の通報システムを導入しており、私も今回それを使って通報を行いました。 大村市のライン内アイコン ▷ 通報の流れ 「大村市公式LINEアカウント」を友達追加 トーク画面から「道路等通報」を選択 撮影した写真、発見場所(GPS)、発見日時、状況説明を入力 送信するだけで、市の担当課に届きます! LINEでの通報は 24時間受付 。対応確認は平日開庁時間内ですが、緊急性の高い案件は迅速な対応が取られます。 電話でも通報できるので、状況に応じて使い分けましょう。 ▷ どんなことを通報するか 道路に次のような不具合・異常を見つけたら、大村市公式LINE(ライン)または電話で通報してください。(大村市) ・舗装の陥没、穴ぼこ ・側溝の蓋の破損、詰まり ...

【ご紹介】猛暑から身を守る大村市の「クーリングシェルター(指定暑熱避難施設)」のご案内

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連日の危険な猛暑、皆さま体調は大丈夫でしょうか? 最近では、長崎医療センターをはじめ、市内各医療機関に多くの熱中症患者が運ばれているという報告もあり、非常に心配な状況です。😥 こうした中、大村市では市民の命と健康を守るため、「クーリングシェルター(指定暑熱避難施設)」を設けています。 どなたでも、猛暑日には無料で利用できますので、ぜひご活用ください! ▷❄️ クーリングシェルターとは? 「クーリングシェルター(指定暑熱避難施設)」は、 極端な高温から市民を守るために開放される公共施設 です。 気候変動適応法の改正により、新たに定義された制度で、 熱中症特別警戒アラート が発表された際には、誰でも自由に避難できます。 なお、大村市ではこのアラートが出ていない場合でも、 一時的な避暑や熱中症予防の休憩場所 として利用できます。 ▷開放期間 令和7年4月23日(水)~10月22日(水) (環境省が定める「熱中症特別警戒アラート」運用期間) ▷大村市のクーリングシェルター一覧(令和7年4月23日現在) ※開放時間はいずれも 8:30~17:15 (一部施設を除く) ※月〜金(祝日除く)開放の施設もありますので、ご確認ください。 施設名 所在地 受入人数 備考 大村市役所 本庁 玖島1丁目25 35人 本館1Fロビー 三浦出張所 日泊町791 5人 1Fロビー 鈴田出張所 大里町33-2 5人 1Fロビー 萱瀬出張所 田下町1577 10人 2Fロビー 竹松出張所 大川田町417-1 5人 閲覧室 福重出張所 皆同町512-2 10人 2Fロビー 松原出張所 松原本町296-4 5人 1Fロビー 市コミセン 幸町25-33 52人 毎日開放(土日祝は管理人対応) 中地区公民館 古賀島町133-31 20人 毎日開放 郡コミセン 富の原2-382-1 6人 毎日開放 ミライon図書館 東本町481 50人~ 火~日開放(※月曜休館) プラットおおむら 本町458-2 16人 8:30~22:00 毎日開放 プラザおおむら 本町326-1 10人 10:00~22:00(第2火曜休館...

鈴田小学校横の通学路安全確保について

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〜子どもたちの「命の通学路」を守るために〜 私は長崎県防災推進員として、大村市内の地域を巡回しています。 その活動の中で、鈴田小学校南側の通学路において、見逃せない危険箇所を確認しました。 そこは、児童たちの登下校に日常的に利用されている歩道です。(鈴田運動広場を利用する方もよく往来します) ところが、その歩道のちょうど中央に電柱が設置されているため、児童たちは必ずそれを避けなければ通れません。これは構造的に非常に問題であり、事故や転倒のリスクが常に隣り合わせの状況です。 まず現場を実際に歩いてみると、電柱の存在によって歩道の半分以上が塞がれており、大人でも身体を横に向けないと通れないほどの狭さです。子どもたちが並んで歩くことはできず、1人ずつ順番に通らなければならない状況です。 特に危険だと感じたのは以下のような点です: ・電柱の根本には舗装のゆがみや段差があり、つまずく可能性がある ・電柱周辺に雑草が繁茂しており、足元の視認性がさらに悪化している ・登下校のピーク時には、後ろから来た児童が追い越そうとして、電柱の外側(車道側)にはみ出すケースがある ・雨の日や暗い夕方など、視界が悪い時ほどこの危険が増す 私自身、午後4時すぎに現場を確認した際、児童2名がリュックを大きく左右に振りながら電柱をよけて歩いており、その一人が一瞬車道に足を踏み出す場面がありました。ヒヤリとする瞬間でした。 通学路の安全は「当たり前」であってはならない このような状況が長年放置されてきた背景には、「昔からあるから」「事故は起きていないから」という“慣れ”があります。 しかし、防災や交通安全の観点からは、「大きな事故が起きていないから安全」ではないのです。 実際、地域の住民の方からは次のような声を伺いました: ・「あの道、昔から変わってない。けど、子どもの数が増えたから危なくなってきた」 ・「シニアカーで通るのは不可能。毎回、車道に降りるしかない」 ・「暗くなると電柱が全然見えない。ぶつかりそうになる」 このように、日々通る人にとっては危険の連続であり、「本来、安全であるべき道が、安全でなくなっている」という逆転現象が起きています。 行政・関係機関への対応と提案内容 本件については、現場写真・通行状況の記録を添え、市役所の道路管理課、および管轄...

第2回防災記録 長崎県防災推進員として

〜雨の音、夜の灯り、防災の目〜 1.はじめに 昼間だけでは見えないリスクは、雨の日、そして夜の街に潜んでいます。 私は、防災推進員として“日中以外の時間”にも巡回を行い、災害に備える「気づきの網」を広げています。 2.雨天巡回できづいたこと ・雨の日には側溝や排水口の機能が目に見えて分かる ・水たまりの発生箇所=道路の勾配不良、排水不良 ・長靴で巡回しながら、実際に雨の動きを観察 ・雨漏りしている空き家や工事現場の仮設物の傾きが明らかになる 事例:大村公園の側溝詰まりを発見、即時清掃完了 3.夜間巡回で気づいたところ ・街灯が点いていない道は、歩くだけで不安になる ・一部の避難路が夜間に暗すぎて、災害時の避難に適さないと判明 ・鳴らない防犯灯、看板照明の老朽化なども確認 4.市民の声 ・「夜道が暗いと怖い」 ・「雨の日にゴミが流れて詰まってるのをよく見る」 ・「誰かが巡回してくれてると安心する」 市民と話すなかで、“見えない不安”への気づきを共有することの大切さを実感。 5.おわりに 防災とは、“いつもと違う時”にこそ磨かれる視点があります。 雨の音に耳を澄まし、夜の灯りを頼りに歩くなかで、「昼では見えない危険」に出会います。 第2回白書では、こうした時間帯・気象条件の違いによる防災課題に目を向けました。 今後も、多様な視点でまちを見守り、1件1件、地道に拾い上げていきます。

第1回防災記録 長崎県防災推進員として

災害は、前ぶれなく、ある日突然やってきます。 だからこそ、日常のなかに潜む「小さな異変」に気づくことが、まちの防災の第一歩であると私は考えています。 私は長崎県防災推進員として、大村市内を中心に「防災巡回」を行っています。 主な活動内容は、以下のとおりです。 ・決められたエリアを徒歩または車両で巡回すること ・大村公園清掃や地域活動とあわせた日常的な巡回 ・危険度が高い不法投棄・道路や施設の異常などを発見した際には、速やかに行政・警察へ通報・相談 ・その場で対応可能なごみの回収や軽作業については即時対応 この活動は、机上の計画では見えない現場の“リアル”を体感する、極めて重要な時間です。 特別な装備や機械を使用しているわけではありません。強いて言えば、車が必要なくらいです。 ただ、地域を自らの足で歩き、目で見て、耳を澄ませ、そして時に住民の声に耳を傾ける――それだけです。 しかし、その「だけ」にこそ、大きな意味があります。 巡回中に実際に確認した事例 ・ 通学路の植木が倒れかかっており、通行の妨げとなっていた ・側溝が詰まり、大雨時に逆流・浸水のリスクが高まっていた箇所の確認 ・避難所として指定されている施設の案内板が老朽化し、視認が困難であった ・街灯の不点灯により、夜間の通行に不安を感じるエリアの存在 こうした“災害に結びつくかもしれない前兆”を未然に把握し、対応すること――それが防災巡回の役割であり、力です。 巡回を重ねるたびに強く感じるのは、防災とはインフラだけではなく、「人の暮らしそのもの」だということです。 洗濯物の様子、玄関先に咲く花、子どもたちの声。そうした生活の気配が、地域の元気さや課題を映し出しています。 ときには、巡回中に住民の方から「いつも見てくれてありがとうね」と声をかけていただくこともあります。 その一言が、次の一歩への力になります。 危険は、地図やマニュアルの中にだけあるわけではありません。 日常の道ばた、空き家の影、街角の灯りの中に、そっと潜んでいます。 だからこそ、誰かが“気にかける”ことが必要です。 私にとっての防災巡回は、「まちを見守るまなざし」であり、「命を想う時間」です。 これからも、地道に、しかし確かに、歩いてまいります。

【防災巡回】鈴田地区で落石を確認、安全な場所へ移動し、対応を行政へ依頼しました

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本日、鈴田地区内を巡回していたところ、道路上に比較的大きな落石を確認しました。 ここは、通行の妨げや事故につながる恐れがあったため、直ちに、一時的でありますが、端へどけて、安全を確保しました。 あわせて、状況を行政にも報告済みです。 今後の対応や再発防止についても注視していきます。

大村市動物愛護セミナー(防災講座)に参加しました

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本日、大村市が主催する動物愛護セミナー(防災講座)に参加しました。 今回の講座のテーマは、「ペットと暮らす私たちが、災害にどう備えるか」。 非常に実践的かつ、地域にとっても重要な内容でしたので、ご報告をさせていただきます。 ▷講座の概要と印象 講座では、動物愛護・防災の専門家の先生から、災害時におけるペット同行避難の重要性や現状、そして課題について、具体的な事例を交えてお話がありました。 特に印象に残ったのは、熊本地震・東日本大震災・西日本豪雨などで実際に起きた「ペット避難のトラブル」の数々です。 避難所で「ペットは入れない」と言われ、外にとどまるしかなかった。 ケージがなく、他の避難者とのトラブルに発展。 鳴き声やアレルギー問題が原因で孤立してしまった。 フードが足りず、普段食べ慣れていない物で体調を崩す。 「いざ」という時にどうするか。 人と同じように、動物たちにも“命を守る選択肢”を用意しておく必要があることを改めて痛感しました。 ▷ペット防災で学んだ大切な備え 講師の先生からは、災害時に備えるべき具体的な項目についても紹介されました。 以下は、特に重要と感じた備えの一部です。 ▷ペットと一緒に避難するための準備: キャリーバッグやケージ (落ち着ける場所として大切) ドライフード・水(3~7日分) ワクチン接種証明書・マイクロチップ情報 トイレシーツやビニール袋などの衛生用品 写真(迷子になったときの捜索用) 普段の生活をなるべく再現できるアイテム(おもちゃ、タオルなど) また、「防災訓練にペットを連れて行く」という習慣づけも提案されていました。 突然の環境変化に、ペットが混乱して逃げたり、体調を崩すこともあるからです。 平時から慣らしておくことこそが最大の備え ――この言葉が胸に残りました。 ▷地域防災と「動物福祉」の接点 私自身、防災推進員として日頃から地域の防災意識を高める活動を行っていますが、 今回の講座を通して、「人の防災」と「動物の防災」は、決して切り離すことはできないと実感しました。 ペットは家族。 しかし、災害時には「ペットを守る責任」が飼い主に重くのしかかります。 だからこそ、 地域としても“同行避難”への理解と体制づくりが必要不可欠 です。 今後、地域の避難訓練や防災ワークシ...

【防災巡回】大村公園の外周道路で側溝の詰まりを発見し、大村市へ報告しました

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本日、大村公園の外周道路を防災巡回していた際、側溝の詰まりを発見しました。 ▷大村公園は重点巡回エリア 大村公園は、市民の皆さんや観光客にとってもなじみ深い場所であり、私自身も特に重点的に防災巡回を行っているエリアです。 園内の自然環境は美しい反面、 落ち葉や泥が積もりやすく、側溝や排水路の機能が低下することがあります。 ▷見逃せない。側溝の詰まりは水害リスクがあります 今回発見した詰まり箇所では、落ち葉や泥が堆積し、水がうまく流れなくなっていました。 こうした小さな詰まりも、大雨時には冠水や路面の浸水リスクに直結します。 すぐに、大村市の関係部署に報告しました。 ▷防災は「気づくこと」から 私が防災推進員として日々感じているのは、「見過ごされがちな危険にこそ、最初に気づくことが必要だ」ということ。 地域の安心・安全は、特別な人だけが守るものではなく、みんなで気づき、支え合うことで築かれるものなのかも知れません。 今後も、大村公園を含む市内各地の巡回を続けていきます。 小さな異変でも、気になることがあればぜひお知らせください。

【行政巡視】竹松本町の市道側溝について、現地視察と、行政に要望実施しました。

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先日、竹松本町の側溝の詰まりに関する地域のご相談を受け、現地を確認しました。 その結果、住民の皆さまの安全と安心を守るために、すぐさま行政に改善の要望を実施しました! 具体的には、 ・排水の流れを改善するための対策 ・定期的な清掃・点検の実施 など、早急な対応を求めています。 ・暗渠等の設置 行政側からの対応については、今後も協議を予定です。 地域の皆さまの貴重な声に応えるべく、引き続き迅速かつ丁寧な行動を心がけます。

長崎県防災推進員宣言(防災・減災に取り組む決意表明)

私たちは、日々の暮らしの中に潜む災害リスクを見つめ、 その一つ一つに備え、守り合う社会の実現を目指します。 私は、長崎県防災推進員として、自主防災リーダーの責務を深く自覚し、次のことをここに宣言します。 一、市民の命を最優先に守るため、地域の防災力向上に尽力します。 一、災害は「備え」と「つながり」で乗り越えることを信じ、個性を尊重した支援と共助の輪を広げます。 一、日頃の見守りや声かけ、防災教育・啓発活動を通じて、地域住民と共に災害に強いまちづくりを考えます。 一、過去の災害から学び、次世代に伝える防災文化を築きます。 一、防災は“特別なこと”ではなく、“日常の意識と行動”であることを伝え続けます。 一、災害リスクを早期発見する為、また未然に防ぐ為、防災巡回を実施し、地域の安全確認を行います。 一、まちの異状を発見した際は、すみやかに関係機関に通報・情報提供を行い、本件に関する調査・研究資料を関係各所と共有します。 平時こそ、防災の要。 今日も、地域に目を向け、耳を傾け、歩みを進めます。 令和5年12月12日 地区:長崎県大村市、長崎県 長崎県防災推進員 神 葵

【報告】長崎県防災推進員養成講座研修修了と地域防災実践への決意

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令和5年12月10日(9日、10日の2日間)、私は、長崎県主催の「長崎県防災推進員(自主防災リーダー)」養成講座を修了し、同日、日本防火・防災協会主催の防災士研修会、さらに消防庁主催の救命・救急講習に参加、すべてを修了いたしました。 これにより、地域における多機能的な防災人材としての基礎的な知識・技能を体系的に修得する機会を得ました。 本講座では、防災学の本格的な座学に加えてグループワークやロールプレイ、模擬災害対応訓練などが取り入れられ、非常に実践的かつ濃密な内容で構成されており、防災を“知る”だけではなく、“行動に移す”ための力を身につけることができました。 ▷防災心理学の視点からの心理的支援と地域力の強化 私が特に重視しているのは「防災心理学」の応用です。災害時、人間は合理的に動けるとは限りません。ストレス下における判断、群集心理、災害弱者への配慮など、心理的要因が避難行動や地域の協力体制に大きく影響します。 今回の研修では、災害ストレスとトラウマ反応、PTSD予防、平時からの心理的備えといったテーマについても触れられ、より専門的な知識を深めると同時に、自らの活動における“人間理解”の重要性を再認識しました。 防災推進員としての実践的使命 防災推進員としての役割は、単なる防災の知識伝達にとどまりません。地域におけるリスクコミュニケーションの確立、防災計画策定支援、住民の防災力の可視化と向上、行政との連携促進など、非常に多岐にわたります。 今後は長崎県、特に大村市における地域特性に即した形で、防災教育、防災訓練、防災意識啓発を多角的に展開し、災害に強いまちづくりに寄与してまいります。また、防災・減災の観点から政策提言や地域連携の仕組み作りにも積極的に関与する所存です。 今回の講習には、自治体職員、消防団員、医療関係者、福祉施設職員、学生など、多様な分野からの参加者が集まりました。立場の違いを超えて、防災という共通の目的のもとに協力し合えた時間は非常に有意義であり、今後の活動においてもこのネットワークは貴重な財産となります。 ご一緒した皆様には心より感謝申し上げます。今後もそれぞれの立場から「顔の見える防災」を実践していけたらと思います。 今回得た知見と経験は、私の公益活動家としての立場をさらに深めるも...