「三次再生プロジェクト」−ごみから共創へ。筆者が提唱する地域循環モデル

地域のごみを拾いや清掃活動をしながら、私はいつも思います。


「これは本当に、ただの“ごみ”だろうか?」

「再利用できば地域循環になる」と。


落ち葉やプルタブ、ペットボトルキャップ。


よく見ると、それぞれにまだ使い道がある。


そこで私は、これらを3段階で再利する「三次再生プロジェクト」を提唱しました。


▷三次再生とは?

三次再生とは、以下の3段階を通じて、地域資源の再発見・再活用・共創を目指すプロジェクトです。


【一次再生】回収、分別

・地域の清掃活動を通じて、落ちている資源を回収・分別します。
・対象は、例えば以下のようなものです:
・ペットボトルキャップ(密封性が高く、色分けしやすい)
・アルミ缶・プルタブ(軽量・加工しやすい)
・落ち葉・落枝(腐葉土化や封筒クラフトに最適)

市民の協力が不可欠。地域の高齢者や子どもたちとも協働しながら、拾い集めています。


【二次再生】加工し、活かす

拾った素材を、そのままでは終わらせません。
以下のように、素材ごとに再利用法を研究・実践をおこないます:

落ち葉:乾燥・封筒化・装飾紙に

  • 自然乾燥またはアイロンで乾かす
  • 封筒やメッセージカードに貼り付けると、エコで温かみある便り
・プルタブ:福祉寄贈・アクセサリー・キーホルダーに
  • 接続具やリボンで編んで、障がい者福祉施設の作業素材にも活用
  • 子ども向けクラフトでも人気

・福祉寄贈・ペットボトルキャップ → 教育素材に

  • 色別で数遊びや図形学習に
  • 回収後、リサイクル団体に寄贈し、車椅子等の福祉器具へ変換される事例も


【三次再生】価値を生み、広げる

再生素材は、地域をつなぐ“種”になります。

活動事例:

  • 地元小学校でのクラフト体験学習
  • 福祉施設とのコラボでの作品制作(展示やバザー出品)
  • 市民講座やワークショップでの再生実演と対話の場づく
使われなくなったモノが、人と人をつなぐ“共創のメディア”になるのです。

▷この活動が目指すもの

「ごみの問題」は、単なる環境問題ではなく、社会の“つながり”が薄れていることの象徴ではないかと私は考えています。

だからこそ、「拾って終わり」ではなく、

  • 活かして
  • 創って
  • 話し合って
  • 学んで
    という循環が大切だと考えます。
▷今後の展開
  • 三次再生クラフト教室の定期開催(市民と共創)
  • 教材化・展示会開催による啓発活動
  • 地域内の学校・企業・NPOとの連携強化

また、素材の追跡や再生効果を「見える化」する取り組み(記録と分析)も進めていきます。


▷さいごに

「もったいない」から「ありがとう」へ。
三次再生プロジェクトは、物と人の新しいつながり方を生み出す活動です。

小さな落ち葉一枚も、誰かの心を動かすかもしれません。

一緒に、拾い・活かし・つくる地域の未来へ歩みませんか?


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