大村市動物愛護セミナー(防災講座)に参加しました
本日、大村市が主催する動物愛護セミナー(防災講座)に参加しました。
今回の講座のテーマは、「ペットと暮らす私たちが、災害にどう備えるか」。
非常に実践的かつ、地域にとっても重要な内容でしたので、ご報告をさせていただきます。
▷講座の概要と印象
講座では、動物愛護・防災の専門家の先生から、災害時におけるペット同行避難の重要性や現状、そして課題について、具体的な事例を交えてお話がありました。
特に印象に残ったのは、熊本地震・東日本大震災・西日本豪雨などで実際に起きた「ペット避難のトラブル」の数々です。
- 避難所で「ペットは入れない」と言われ、外にとどまるしかなかった。
- ケージがなく、他の避難者とのトラブルに発展。
- 鳴き声やアレルギー問題が原因で孤立してしまった。
- フードが足りず、普段食べ慣れていない物で体調を崩す。
「いざ」という時にどうするか。
人と同じように、動物たちにも“命を守る選択肢”を用意しておく必要があることを改めて痛感しました。
▷ペット防災で学んだ大切な備え
講師の先生からは、災害時に備えるべき具体的な項目についても紹介されました。
以下は、特に重要と感じた備えの一部です。
▷ペットと一緒に避難するための準備:
- キャリーバッグやケージ(落ち着ける場所として大切)
- ドライフード・水(3~7日分)
- ワクチン接種証明書・マイクロチップ情報
- トイレシーツやビニール袋などの衛生用品
- 写真(迷子になったときの捜索用)
- 普段の生活をなるべく再現できるアイテム(おもちゃ、タオルなど)
また、「防災訓練にペットを連れて行く」という習慣づけも提案されていました。
突然の環境変化に、ペットが混乱して逃げたり、体調を崩すこともあるからです。
平時から慣らしておくことこそが最大の備え――この言葉が胸に残りました。
▷地域防災と「動物福祉」の接点
私自身、防災推進員として日頃から地域の防災意識を高める活動を行っていますが、
今回の講座を通して、「人の防災」と「動物の防災」は、決して切り離すことはできないと実感しました。
ペットは家族。
しかし、災害時には「ペットを守る責任」が飼い主に重くのしかかります。
だからこそ、地域としても“同行避難”への理解と体制づくりが必要不可欠です。
今後、地域の避難訓練や防災ワークショップなどでも、「ペット避難」の視点を取り入れ、
実際の避難所でのルールづくりや備蓄計画に反映できるよう、働きかけをしていきたいと考えています。
▷最後に
このような機会を設けてくださった大村市関係の皆さま、そして貴重な知見を共有してくださった講師の先生に、心より感謝申し上げます。
これからも、「人と動物が共に生きる社会」を目指して、小さな学びを大切に積み重ねていきたいと思います。
防災とは、誰かの命を思うこと。
それは、人も、動物も、同じことだと改めて感じた一日でした。