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島原の土石流被災家屋保存公園とがまだすドームを見学しました

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本日、長崎県島原市にある「土石流被災家屋保存公園」と「がまだすドーム(雲仙岳災害記念館)」を見学しました。 ▷1991年、忘れてはならない島原の土石流災害 がまだすドームに展示されている写真や映像、そして現地にそのまま残された被災家屋を目の前にすると、改めて「自然災害の猛威」と「人の命の重み」を痛感します。 土石流に呑まれた住宅は、いまもあの日のまま。 屋根も壁も押しつぶされ、車は巻き込まれたままの姿で保存されています。 「もうこの場所に家族はいない」 その事実が、胸に強く刺さりました。 ▷防災は「誰かを守る力」に変えられる 見学を終えて感じたのは、こうした災害の記憶を「過去の悲劇」で終わらせるのではなく、次の命を守るための知恵や教訓に変える責任が、私たちにはあるということです。 一人の防災推進員として、 そして地域に関わる人間として、 「気づくこと・伝えること・動くこと」の大切さを改めて胸に刻みました。 ▷平時にこそ、防災を 土砂や火山災害は、九州の多くの地域にとって、他人事ではありません。 島原で学んだことを、大村のまちづくりや日常の巡回活動、公益活動にも活かしていきます。 災害は、静かに近づきます。 だからこそ、静かなうちに備える力を磨いておきたいですね。 今後も、各地の防災施設や災害遺構を訪ねながら、 「命を守る知恵」を皆さんと共有していけたらと思います。

第1回防災記録 長崎県防災推進員として

災害は、前ぶれなく、ある日突然やってきます。 だからこそ、日常のなかに潜む「小さな異変」に気づくことが、まちの防災の第一歩であると私は考えています。 私は長崎県防災推進員として、大村市内を中心に「防災巡回」を行っています。 主な活動内容は、以下のとおりです。 ・決められたエリアを徒歩または車両で巡回すること ・大村公園清掃や地域活動とあわせた日常的な巡回 ・危険度が高い不法投棄・道路や施設の異常などを発見した際には、速やかに行政・警察へ通報・相談 ・その場で対応可能なごみの回収や軽作業については即時対応 この活動は、机上の計画では見えない現場の“リアル”を体感する、極めて重要な時間です。 特別な装備や機械を使用しているわけではありません。強いて言えば、車が必要なくらいです。 ただ、地域を自らの足で歩き、目で見て、耳を澄ませ、そして時に住民の声に耳を傾ける――それだけです。 しかし、その「だけ」にこそ、大きな意味があります。 巡回中に実際に確認した事例 ・ 通学路の植木が倒れかかっており、通行の妨げとなっていた ・側溝が詰まり、大雨時に逆流・浸水のリスクが高まっていた箇所の確認 ・避難所として指定されている施設の案内板が老朽化し、視認が困難であった ・街灯の不点灯により、夜間の通行に不安を感じるエリアの存在 こうした“災害に結びつくかもしれない前兆”を未然に把握し、対応すること――それが防災巡回の役割であり、力です。 巡回を重ねるたびに強く感じるのは、防災とはインフラだけではなく、「人の暮らしそのもの」だということです。 洗濯物の様子、玄関先に咲く花、子どもたちの声。そうした生活の気配が、地域の元気さや課題を映し出しています。 ときには、巡回中に住民の方から「いつも見てくれてありがとうね」と声をかけていただくこともあります。 その一言が、次の一歩への力になります。 危険は、地図やマニュアルの中にだけあるわけではありません。 日常の道ばた、空き家の影、街角の灯りの中に、そっと潜んでいます。 だからこそ、誰かが“気にかける”ことが必要です。 私にとっての防災巡回は、「まちを見守るまなざし」であり、「命を想う時間」です。 これからも、地道に、しかし確かに、歩いてまいります。