第2回防災記録 長崎県防災推進員として
〜雨の音、夜の灯り、防災の目〜
1.はじめに
昼間だけでは見えないリスクは、雨の日、そして夜の街に潜んでいます。
私は、防災推進員として“日中以外の時間”にも巡回を行い、災害に備える「気づきの網」を広げています。
2.雨天巡回できづいたこと
・雨の日には側溝や排水口の機能が目に見えて分かる
・水たまりの発生箇所=道路の勾配不良、排水不良
・長靴で巡回しながら、実際に雨の動きを観察
・雨漏りしている空き家や工事現場の仮設物の傾きが明らかになる
事例:大村公園の側溝詰まりを発見、即時清掃完了
3.夜間巡回で気づいたところ
・街灯が点いていない道は、歩くだけで不安になる
・一部の避難路が夜間に暗すぎて、災害時の避難に適さないと判明
・鳴らない防犯灯、看板照明の老朽化なども確認
4.市民の声
・「夜道が暗いと怖い」
・「雨の日にゴミが流れて詰まってるのをよく見る」
・「誰かが巡回してくれてると安心する」
市民と話すなかで、“見えない不安”への気づきを共有することの大切さを実感。
5.おわりに
防災とは、“いつもと違う時”にこそ磨かれる視点があります。
雨の音に耳を澄まし、夜の灯りを頼りに歩くなかで、「昼では見えない危険」に出会います。
第2回白書では、こうした時間帯・気象条件の違いによる防災課題に目を向けました。
今後も、多様な視点でまちを見守り、1件1件、地道に拾い上げていきます。