大村市 溝陸地区の冠水について、大潮時等の異常冠水を受け、大村市と意見交換を行いました
令和7年7月14日、大村市溝陸地区において、降雨が確認されていないにもかかわらず、県道および市道にわたる広範囲の冠水被害が発生しました。
私は、長崎県防災推進員(または大村市政評議会の評議会長)として、当日および後日に現地を巡回調査いたしました。
調査の中で、多くの地域住民の皆様から、
- 「突然、道路が冠水して車が浸水しています」
- 「こうした浸水は、毎年のように繰り返されています」
- 「昔からです」
- 「事業が成り立ちません」
といった、切実な声を多数いただきました。
今回の冠水は、大潮による潮位の上昇が主要因と見られ、これは気象的な降雨とは異なる新たなリスク要因であり、市民生活やインフラに対して深刻な影響を及ぼすものです。
▷大村市への質問状を提出しました
この事態を受けて、私は早急に大村市にヒアリングをしました。そして大村市役所に対し、以下の内容を記した正式な質問状を提出し、原因分析および対策状況について照会を行いました。
▷質問状タイトル
溝陸地区における大潮時の冠水被害および排水対策に関する照会
提出日:令和7年7月23日
提出者:
- 大村市政評議会 評議会長
- 大村市公共財研究会 名誉会長兼調査員
- 長崎県防災推進員
- 三重大学 科学的地域環境人材アナリスト
神 葵(じん あおい)
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7月14日の冠水要因の分析について
– 降雨がなかった中での冠水発生原因の検証状況
– 潮位・河川水位・逆流の有無と対応 -
排水系統と地形の関係
– 海抜・地盤沈下の影響、逆流防止設備の整備状況 -
過去の同様事例の有無と傾向分析
– 類似事例の記録と再発リスク評価 -
今後のハード・ソフト両面の対策について
– 排水ポンプやフラップゲート等の整備検討状況
– 危険区域指定や住民周知の方針 -
住民への説明責任と意見聴取機会の確保
– 行政による地域説明会や対話の場の設置予定
この問題は、一自治体だけでは解決が難しい、県域など広域的かつ構造的な課題を含んでいます。
したがって、今後は大村市との協議継続のほか、長崎県庁および関係機関への働きかけも進めてまいります。
科学的な観点と住民の声の両面から意見書の提出・情報提供・合同視察要望などを検討しています。
▷市民の命と暮らしを守るために
私は、地域の実態を現場で受けとめ、そこから政策と制度の見直しにつなげていくことが、公益活動家・防災推進員としての責務だと考えています。
今後も、現地での合同視察、地域の皆さまとの意見交換、再発防止に向けた施策提案を継続してまいります。
大村市も、誠実な対応をされておられるのが、お話しのなかでわかりました。
市民の皆さまの命と暮らしを守るために、引き続き現場主義で取り組んでまいります。