多彩展の構想(おおむら多彩展)

〜障がいと芸術の交差点からはじまる、共生社会への挑戦〜

皆さま、こんにちは。

私は、2022年に長崎県大村市に帰郷後というもの、同市を拠点に、さまざまな公益活動に取り組んできました。

防災や防犯、文化財の保全、地域清掃、市民との対話、そして忠霊塔の慰霊を通じた平和教育など。どれも「人と人が支え合い、誇りを持って生きられるまち」をつくるための挑戦でした。

そして今、また新たな挑戦として

「多彩展(たさいてん)」という名の展示プロジェクトを、立ち上げることを決意しました。

この展示は、障がいを持つ方々によって創作されたアート作品を、展示・販売する取り組みです。

「障がいのある方」と一口に言っても、その背景や個性は千差万別です。

生きづらさを抱えながらも、自らの感性や感情を、色や形、線や空間として表現する方々がいます。
私はこれまで多くの方の表現と出会い、その豊かさに、何度も胸を打たれてきました。

だからこそ、彼らの作品に正面から光を当て、その表現を"芸術"として社会に紹介する場所が必要だと、強く感じたのです。


私たちが日常で使っている「言葉」や「論理」は、確かに便利な道具です。
しかし、感情や痛み、喜びや祈りのように、言葉にならない思いというものもあります。

多彩展に出品されるであろう作品の多くは、その「声なき声」に満ちています。

ある方は、繰り返す幾何学模様の中に、日々の秩序と安心を求めたのかもしれない。
またある方は、あふれんばかりの色彩で、今ここに生きている歓びを表現しているのかもしれない。
そして私たちは、それぞれの表現に「答え」を求めるのではなく、ただ感じ、共鳴し、心のなかで対話する
そうした時間と空間を、この展示はつくり出します。

「支援」から「共創」へ。

福祉とは、決して「支える/支えられる」という一方通行の構図だけではないはずです。
私は、「支援」から「共創」という変換を求めています。

この多彩展は、障がい者の方々を“社会的弱者”としてではなく、“表現者”として迎える場です。
そしてその場に、鑑賞者、地域住民、行政、福祉関係者、学生、子どもたち…さまざまな人が集うことで、共生社会の具体的な形が見えてくると私は考えています。

また、展示を通じて作品を販売する機会を設けることで、障がいを持つ方々の「仕事」「収入」「誇り」につながる新しい可能性も育んでいきたいと思います。


▷開催に向けた構想と準備

現在、多彩展は企画段階の終盤に差し掛かっています。

開催地は、長崎県内(主に大村市)で複数の公共施設・ギャラリースペースを候補に調整中。

参加作家・団体の選定に向けて、障がい者関係者や支援団体との意見交換を進行中。

展示・運営のサポートスタッフは、障がい者就労支援事業所の利用者さんや地域ボランティアの方々にも参加していただく予定です。

一般来場者向けのアート体験ワークショップや対話型鑑賞プログラムも検討しています。


こうした一つひとつの段取りも、「誰かのために何かを“してあげる”」という発想ではなく、「共に創り、共に喜ぶ」関係づくりの一環です。

私が現在携わる政治においても、福祉においても、文化においても、「多様性」が語られることが増えてきました。
しかしそれは、スローガンではなく、行動で示さねば意味がないと、私は思います。

あらゆる違いを、そのまま受け入れる。

社会の隅々まで、発信と参加の機会を届ける。

「理解できない」ではなく「理解しよう」と歩み寄る。


それこそが、本当に多様性を活かした社会です。

「多彩展」は、その第一歩になると信じています。
色も、形も、線も、技術も、考え方も、全部がちがっていい。
ちがいは不安ではなく、豊かさなのだと。

▷さいごに

私の目指す政治や社会活動は、制度だけでは届かない「心の深部」までをも包み込むこと。
そしてそのためには、アートや表現という、人間の原点にある力が必要です。

多彩展は、福祉と芸術が交差する試みであると同時に、私たち社会全体への問いかけでもあります。

「あなたは、どんな表現に心を動かされるでしょうか?」
「自分とは異なる視点に、どんな温度を感じるでしょうか?」

一枚の絵、一つの立体、一つの想い。
その一つひとつに、命の叫びと祈りが宿っています。

ぜひ、感じに来てください。
そして、語り合いましょう。


今後、「作家募集」「展示会場と日程」「ボランティア募集」などの詳細は、ブログやInstagramにて随時発信してまいります。
関心のある方、出展を希望される方、ご支援くださる方は、ぜひお気軽にご連絡ください。

https://www.instagram.com/aoi__jin?igsh=Nmg1NDhiYTh6ZmI2

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