夕立ちにご注意を
皆さま、こんにちは。
7月に入り、日中の暑さも増してきました。エアコンが必須の時期に入りました。
そして、同時におおよそ7月から9月にかけては、夕立ちの季節でもあります。
ここ長崎県でも、午後の空模様が怪しくなり、あっという間に雷と激しい雨に襲われるという日が増えました。
一見、自然の気まぐれに見える夕立ですが、実は、命を脅かす危険性を含む「危険な気象現象」でもあります。
▷夕立ちって、どんな現象?
夕立ちは、夏の午後〜夕方にかけて発生しやすい短時間の強い雨や雷を伴う現象です。
特に、私が住む大村市のように、山と海に囲まれた地域では、地形や気温差の影響を顕著に受けやすく、積乱雲(いわゆる“入道雲”)が急速に発達しやすい環境のまちになっています。
▷夕立ちがもたらす具体的な危険
①落雷(感電・火災)
・公園や農地、登下校中の通学路で落雷が起きる可能性あり。
・大村公園や忠霊塔など、開けた場所では特に注意。
・木の下などに「避雷」目的で集まるのは危険。
②突風・ダウンバースト
・夕立直前に発生する突風は、看板の落下や木の枝折れを引き起こします。
・過去には、軽トラックが横転する事例も(県内の記録あり)。
③道路の冠水・用水路の急増水
・特に市内のアンダーパス(国道34号の交差部など)は冠水リスクが高く、車が立ち往生する事故も。
・子どもたちがよく遊ぶ田園地帯の農業用水路は、鉄砲水のような急増水に。
④自動車運転の視界不良と交通事故
・一気に前が見えなくなるほどの降雨で、車間距離が詰まりやすく、市街地での追突事故が多発。
・自転車やバイクの方もスリップの危険が高まります。
▷防災推進員からのお願い
・30-30ルールを意識しよう
「雷鳴が聞こえて30秒以内に稲光が見えたら、30分は屋内待機」
…このルール、実は世界共通の命を守る目安です。
・気象情報や雨雲レーダーアプリを活用
無料の天気アプリでも、「5分後に雨雲接近」と通知されます。
普段のボランティア活動などでも、私は定時で天候チェックをしています。
・子どもと高齢者への声かけ
突然の雷や突風で、パニックになる方も。
「急な雨のときはどうする?」と普段から声かけや防災教育を。
▷自然を恐れず、敬いながら
夕立ちは、まるで自然からの「一呼吸おいて」というサインのように思えることもあります。
ですが、現実には被害が出ることもある。だからこそ、私たちは自然と共に生きる術=防災意識を持つことが大切です。
私は、長崎県防災推進員として、また、忠霊塔を護る一人として、この小さな呼びかけが、どこかの誰かの命を守ることにつながればと思っています。